大正琴は、その名の通り、大正時代に誕生した日本生まれの楽器です。
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大正琴とは？をご参照≫
大正琴は名古屋で誕生して地方に広まっていきましたが、昭和50年代頃までは未だ一部の地域だけで盛んな状況に留まっていました。
友弦流大正琴は、ギターリストを目指していた音楽好きの植山康男（友弦流・会長）と同じ大学に在籍していた植山繁子（友弦流・家元）との出逢いからその歴史が始まります。
大学を卒業後、楽器店や音楽教室を開設していた植山は、ある日、大正琴の本部から「関西で大正琴を広めたいので手伝ってほしい」という依頼を受けます。
それに応えて、植山夫妻は二人三脚で歩み出します。これが友弦会（友弦流の前身）の最初の船出となりました。
そして、「大正琴の宴」を毎年開催しながら、
ハワイ演奏旅行や日本丸での船上演奏会、NHKホールへの出演など、精力的に活動を行っていきました。
また、阪神淡路大震災に遭われた方々を少しでも元気づけようと、兵庫県川西地区での演奏会を毎年続けていきました。
その一方で、各地の文化センターに大正琴講座を開設して大正琴の楽しさを広く伝えると共に、数多くの大正琴教室・サークルの設立を支援してきました。
そんな活動を長年行ってきた友弦会ですが、平成11年には会長の植山康男が、平成14年には会主（当時）の植山繁子がそれぞれ、社団法人・大正琴協会（理事長 海部俊樹・元総理大臣）から感謝状を授与されるという名誉を頂戴しました。
そして平成22年10月、大正琴を通してつながる多くの仲間と共に友弦会は、新しい大正琴文化を創造する独立した流派として
友弦流を立ち上げ、第二の船出をすることになりました。
現在、友弦流の輪の中で、幼い子供たちから100歳近いご高齢の方まで、大正琴を通して幸せな人生を送っておられる1,500人を越える会員の皆様と、 200にのぼる教室・サークルが生まれて、元気に楽しく「音楽と共に生きる人生」、「潤い豊かな人生」を積み重ねておられます。
友弦流はボランティア活動も盛んに行っています。老人ホームなどに出向いて懐かしいメロディを演奏すると、それまで無表情だった人の顔に赤みがさし活き活きとした表情に変わって歌い出したりしてくれます。
また、リハビリ病院では片手が動かない方が反対側の動く手で手拍子をとって喜んでくれたり...。
そんなお姿を見ていると、「元気をあげたい」と考えていた自分の方が反対に元気を与えられて、「もっと頑張らなければ」という気持ちになると、みなさんおっしゃいます。
大正琴をやっていて
本当に良かった！
友弦流大正琴は、全ての会員の皆様にそう思ってもらえるように一層の努力を行ってまります。
友弦流は今後も、大正琴の拡がりをますます高めると同時に、若い世代の方々にも親しまれる楽器として大正琴の素晴らしさを伝えていきたいと考えています。
引き続き皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
